新城市庭野S様邸 【棟積み直し工事】

4日間

• 施工前

  雨漏りの相談からご依頼いただきました

  天井に雨漏りが発生している箇所の上にある隅棟を積み直す事にしました。一見して状態が綺麗に見えるのは、ラバーロックと呼ばれる工法で瓦同士が固定されズレにくくなっている為です。よく見ると漆喰部分が溶け出した跡があります。隅棟は構造から見ても雨が入りやすい箇所です。

  

• 隅棟の解体

  (左)瓦めくり工事　(右)屋根土撤去

  ラバーロック工法のコーキング材を切り取り、一番上の「ふすま瓦」をめくると中の屋根土はサラサラになっていました。北側にある隅棟で、冬は雨が入って湿った土が凍り、解けを繰り返す事で屋根土が劣化します。土が減ることで瓦の角度が緩くなり、雨が土の隙間から内側に入りやすくなってしまうのです。瓦をめくりながら屋根土を撤去していきます。小さく切ってある瓦はズレやすいのでコーキング材で固定します。

  

• 棟積み直し

  (左)鬼瓦銅線吊り直し　(右)土台塗り固め

  シルガードと呼ばれる屋根土よりも水を弾きやすく強度のある資材を塗り付け、新しい銅線を束にしてビスに括り付けた鬼吊りを垂木に取り付け、瓦を緊結します。

  

• のし積み

  互いの瓦を銅線で緊結

  

  鬼瓦周りのシーリング

  最後に鬼瓦の周りをコーキング材でシーリングします。鬼瓦のズ レを防止するのと同時に隙間からの雨侵入を防ぎます。雨が当たりやすい箇所の漆喰は劣化しやすい為スッキリした印象のコーキ ング仕上げをおすすめします。見た目のお好みでこの上から漆喰を巻く仕様もございます。